カラヴァッジョ展を同窓・Y氏(M33 )と鑑賞
大阪 梅田行きは久し振りで、元会社の新年会(2020年1月)を終え、あべのハルカスで開催中の展覧会に同窓のY氏(M33)を誘い観賞することが出来た。当時は、いまの新型コロナのPandemicは想像だにせず観賞した。
カラヴァッジョは38歳で早世した16世紀の「光と闇」を描いた天才画家と言われていて、是非とも観たい展覧会だった。
当時の日本は,、種子島の鉄砲伝来に始まり、1549年のザビエル 訪日により キリスト教が伝わって来た。布教はまず城主からで、「天正遣欧少年使節団」を派遣した。少年たちは欧州で紹介され、いま長崎空港の近くに 銅像として顕彰されている。
この群雄割拠の時代に 伊達政宗はスペインと通商交渉のため 支倉常長を正使とし、180人の「慶長遣欧使節団」を派遣し,その子孫がハボン(日本)の姓で残っている。常長はメキシコから 大西洋を渡り1615年11月にローマ教皇に謁見している。常長の侍姿はローマの人には珍しく、京都で開催された2009年の貴族の名門ボルゲーゼ美術館展で、観ることが出来た。
日本では織田信長が「本能寺の変」で自害し、羽柴秀吉はその翌日には、のちに言われる 「中国大返し」で「山崎の戦い」に臨み、明智光秀を撃破、後に天下人になり、戦国末期からキリスト教を禁じ 江戸時代になった。
なお、このカラヴァッジョ展の傑作の絵画と言われる「法悦のマグダラのマリア」は神に赦しを請う娼婦を描いていて、ダ ヴィンチが1498年に描いた「最後の晩餐」のキリストに最後まで従った女性と思はれている。
これらのカンヴァス画が 500年を経て、美しいと同行して頂いたY氏と感心し、当時の日本の歴史を感じる展覧会だった。
宮 部 達 雄 (M31)