兵庫県立大学における新型コロナウイルス関連研究の実施について

兵庫県立大学では、社会貢献活動の一環として、アンダーコロナ、ポストコロナにおける社会、経済、産業技術、情報技術等に関する研究を支援することとし、学内で公募を実施した結果、全学から多数の応募があり、その内の15件を採択しました。
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        新型コロナウィルスの写真
工学研究科から採択された3件を紹介します。
■研究代表者:高田忠雄(工学研究科物質系工学専攻合成・バイオ部門)
「等温増幅法による新型コロナウイルス迅速検査技術の開発」
・新型コロナウイルス感染症を迅速、正確かつ安価に診断することが可能な新規検査技術の開発が求められている。本研究では、PCRフリーな“その場診断法”のための基盤技術の確立を目的として、等温増幅法によるシグナルDNA増幅と電気化学デバイスを組み合わせたウイルスRNA検出センサーの作製を行う。
■研究代表者:本田逸郎(工学研究科機械工学専攻 熱工学研究室)
「マスク周りの呼吸流れの可視化技術を利用した『新しい生活様式』の検証と『新しい教育様式』および『新しい研究様式』の提案」
・この機械工学分野のプロジェクトでは、マスク周り流れの可視化を通じ、マスク着用による感染防止効果について知りたいという社会的要望に応えること、を目的とする。SNSを用いたオンライン・即時・双方向型の学術的情報発信により、学生への時節を得たオンライン教材の提供、および、社会人への科学的エビデンスに基づく確かな公衆衛生情報の提供、を実現する。これは『新しい生活様式』(教育研究を含む)の確立に寄与する。
■研究代表者:町田幸大(工学研究科応用化学専攻 生命化学研究グループ)
「新型コロナウイルス増殖阻害剤開発」
・新型コロナウイルスSARS-CoV-2の増殖阻害剤として現在処方されているレムデシビル、アビガンはRNA合成酵素の活性を抑制するものである。本提案はそのRNA合成酵素そのものを細胞内で作らせないようにする薬剤を、当研究室で開発された試験管内タンパク質合成系を駆使して探索する、というものである。
他の学部、研究科、研究所の関連研究事業は下記を参照願います。

https://www.u-hyogo.ac.jp/topics/oshirase/20200625/index.html

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