旧学生本館の定礎
解体工事が進んでいる旧大学本館の定礎を取り外しました。姫路工業大学は1966年3月から1970年3月までの4年間をかけて移転整備事業が行なわれていました。
裏面には、立派な銘板が埋め込まれていました。50年弱の年月を経ても、色褪せることなく、鮮やかな光沢を保持しています。銘板には。工事関係者だけでなく、建設された建屋の工期、それに当時の建設費用も記録されています。
銘板 拡大写真
さらに、定礎の裏側の空間には、タイムカプセルが保管されていました。テープで包み、しっかりと目張りされた筒状で、その表面には、「昭和四十五年三月吉日 定礎式を記念して kk神崎組工大現場」とハッキリ読めます。
慎重に開けると、フィルムで巻かれた賞状や図面を保管する黒色の丸筒が表れました。
丸筒の中には、工事関係者の寄せ書きが収められていました。保存状態は極めて良好で、和紙の変色は少なく、達筆の筆書きです。