第43回進路・就職指導講演会
平成31年2月14日(木)13時より第43回進路・就職指導講演会がA棟 大講義室で開催されました。社会で活躍されている姫路工業倶楽部の会員から、若手技術者として住友ゴム工業株式会社の白神 和也様(M2011)、経営者として株式会社MORESCOの赤田 民生様(C44)を講師に迎え、自身の進路選択、就職活動、社会参加の意義などについて、ご自身の体験、経験を踏まえ講演いただきました。
学部3年生と大学院1年生、合わせて298名が参加し、座席が満席になるなか講演会が開始となりました。毎年、就職活動開始のトリガーとしての位置づけが定着しております。
最初に寺林理事長から挨拶。講演会の主旨ならびに姫路工業倶楽部の活動をまとめたチラシを使って紹介しました。特に、(1)就職活動への支援として、企業の様子を詳細に知りたい学生に対して、更に理解を深めてもらうために、その企業に勤めている姫路工業倶楽部会員を紹介する活動、(2)住所変更届けを出すことでいつでも友達と連絡が取れる状況の確保、(3)会員専用のフェイスブック活用、について説明を行いました。
【講演1】
「社会人として大切なこと」
住友ゴム工業(株)タイヤ技術本部 第二技術部
白神 和也氏(M2011)
・住友ゴム工業の事業内容に加え、住友ゴム工業の核 となる理念と求めている人材像について紹介された。
・苦労したこと、うれしかったことを交え、タイヤ設計業務と仕事のやりがいについて話していただいた。
・社会人として大切なことは、コミュニケーションを取る(特に、悪いことほど早く報連相する)、納期を守る、自分の目で見る(体感する)という当たり前のこと。
しかし、業務の中で全てを出来ている人は意外と少ない(特に若手)・
・就職活動をしている皆さんへ、普段の学生生活から「社会人として何が必要か」「当たり前のことができているか」意識して過ごして見て下さい。学生のうちから意識することで社会人になってから必ず役に立つはずです。と締めくくられました。
【講演2】
「遊び心で成長するMORESCO “信じられないくらい楽観的に”」
株式会社MORESCO 代表取締役会長CEO
赤田 民生氏(C44)
・MORESCOの事業内容に加え、経営方針、成長戦略について紹介された。
・研究開発型企業としての強みや開発時の苦労話を交え、製品開発への取り組みを話して頂きました。
・ものづくり企業として持続、発展するために求められるはセンス、発想、人間ネットワークが必要で、想像していなかった企業が競合相手となり、従来の常識とは異なる新たな発想が主導権を握る時代となると話されました。
・大勢の人を笑顔にさせる企業文化として、信じられないくらい楽観的に、自分たちが世界を変えられると信じ、遊び心を成長の糧とし、常に流れている水は腐らない。と締めくくられました。
実施したアンケートでは、
・偉大な先輩方のキャリアについていろいろ知ることができ、自身のことを考えていくうえでも参考になりました。今後も就職活動をがんばっていきたい。
・実際に企業で働いている先輩方の仕事内容や考え方、やりがいについて直接お話を聞く機会は滅多にないので、とても貴重な体験ができたと思います。とくに、報連相などコミュニケーションをしっかりとる、スケジュール管理を怠らないなどの社会人として当たり前のことを学生のうちから意識して過ごしたいと思つた。
・講演してくださつたおふたりとも「好奇心を大切に」や「やりたいことをやる」をおすすめしていたので、学生のあいだにいろいろやろうとおもいました。
・今回の講演で、自分がサークル内で学んだことが、社会に直結していることにあらためて気づかされました。この講演をうけて学んだ“当たり前”をコツヨツと積み重ねて立派な社会人として活躍できるようにしてきたいです。
・研究分野のほうにすすみたい自分にとってとてもよい講演だつた。
・社会人になつてからの心構えというものをいままで考えたことはなかつたが、今回の講演をきっかけに、社会人になってからのことも考え就職活動できたらいいと思つた。
・人とのつながりを作ることが大切だということを学んだ。そのためにもコミュニケーション能力を育てることが必要だと思った。
・会社での研究は思っていた以上に専門性が高いと感じました。求める人物像・人材はどの企業でもだいたい同じだと分かり、就職活動への意欲が高まりました。
・企業等の説明は初めてでしたが、興味深いお話ばかりでたくさん企業合同説明会に参加したくなりました。
など、有意義な講演会であったと多くの回答が寄せられました。
一方、次回開催に向けての検討課題も寄せられました。
・すごくためになるお話がたくさんあったのですが、電子情報系に進んだ方の話も聞いてみたかつたです。
・機械・電気・化学、それぞれ3分野の卒業生による講演があればよいと思つた。