第9回 姫路工業倶楽部機械の会
平成28年5月14日、第9回姫路工業倶楽部機械の会が兵庫県立大学姫路工学キャンパスの書写紀念会館において開催された。機械の会は機械工学コース/機械工学部門(旧機械工学科/機械工学専攻)の卒業生・在学生・現旧教員の親睦、情報交換を図ること目的に設立されたもので、前回の会合が平成25年に開催されてから三年経過していたこともあり、総勢百名に参集いただいた。
機械の会はまず総会から始まり、会長の金子 弘様(院H19卒,三城光学研究所所長,ワールドオプティカルカレッジ校長)より挨拶を頂き、次いで海津浩一教授より最近の大学の組織改編の内容と姫路キャンパスの整備計画の進捗状況について説明がありました。その後、機械の会もこの組織改編に合わせて母集団となる対象者を、学部では機械・材料工学科の機械工学コース、大学院では機械系工学専攻の所属する卒業生・在学生・現旧教員とすることが了承されました。次回の機械の会はこの新たな組織により運営されることになります。総会の最後は退職された格内 敏名誉教授と伊勢智彦先生(豊橋技術科学大学,講師)の在職中および現在の状況の紹介が原田泰典教授からあり、伊勢先生の最近の研究面でのご活躍が特に印象的であった。
総会に次ぐ講演会では、平成28年3月に退官された格内 敏名誉教授より「大学での41年間を振り返って」と題して本学における研究活動について、国際会議や海外留学時のスナップショットを交えて紹介いただいた。難しい研究内容とは対照的に、卒業アルバムでは決して掲載されていないような、教員だけの懇親会の風景の写真が数多く披露され、恩師の若かりし姿、在りし日の姿がスクリーンに紹介される度に会場に歓声と微笑みに包まれていた。講演後に副学長の太田 勲先生から国際会議毎に世界各国を観光していることについて、「あっちこっちで遊んでばかりおるな!」と皮肉交じりに質問され、格内先生が頭を抱える様子がとても滑稽で、終始なごやかな雰囲気で1時間の講演会を終了した。
懇親会は場所を移して大学会館の生協食堂で行われた。この直前に正門の時計台前の階段で集合写真が撮影され、5月の涼やかな風と、わずかに見える新本館の建設状況を参加者全員に確認いただけた。懇親会場では、総会、講演会に参加頂いた方々と新たに懇親会から参加した格内研究室の卒業生十数名を加え、格内先生を囲む会となった。まず太田副学長に乾杯の発声をいただいて会食となり、卒業生の間を格内先生と金子会長のペアで行き来する、名刺交換のいらない懇親会となった。著者は格内先生と30年間のお付き合いで家内よりも付き合いが長いのであるが、それでもなお、お見かけしたことのない格内研の卒業生にお会いすることができて、41年という年月を感じさせる感慨深い交流会であった。 機械の会 幹事 阿保政義 (M62)