「動きを制御する素となる機械要素」という本を出版!
事務局に届いた下記の内容の手紙と2冊の本、1冊は摩擦・摩耗を研究しておられる阿保先生にお渡しし、もう1冊は、卒業生の出版物として図書館に寄贈しました。
私、この度、随分、猪口才(ちょこざい)な奴とお思いでしょうが、恥も外聞も考えず、本を出版させて戴く事に致しました。
2013年、今年は巳年です。私は、巳年の生まれですから、年男になります。私の人生は、もう7回も年男を繰り返しているんだ…84だ!と気がつくと、私の余生、余命…余っている生命は、もはや0です。何かやろうとしたとき、今日はしんどいから明日やろうと云うのはもう駄目、今、出来る事、したい事をやっておかないと時間切れだ、まさに浦島太郎が玉手箱を開けた気分の再現です。今年の年男は1つの節目かなとも思いました。
そこで、わが人生は無駄だったのでは?と悔やまれそうなので、少しでも無駄では無かったと思いたいため、過去、ベアリングメーカーで働いていた時に遭遇した、ブリロードを加えて用いる円錐ころ軸受の焼き付き事故の原因解明というクレーム処理が起点となって、以後約50年、ここまで到達しましたという結果を記録として残し、未だに市民権すら得ていない心残りの部分を後事に託す…誰か市民権をとって欲しい…事が今の生き甲斐だ!と思い、もはや誰憚(はばか)ることなく、永年の記録を本に纏めて公開しておく事にしました。
我が儘(まま)一杯に生きてきた私の、明日への蜘蛛の糸と考えております。 敬白
(M28、高田信夫)